「バンライフ」は、インスタやTwitterなどのSNSをはじめ、テレビでも特集されるほど話題沸騰中!自由な生活スタイルに憧れている人も多いのではないでしょうか?
ところで、車の中で宿泊する「車中泊」と「バンライフ」はよく似たイメージがありますよね。似ているようでどこか異なる気もしますが、違いはどこにあるのでしょうか?
この記事では、バンライフと車中泊の違い、バンライフに関する気になる疑問について解説します!
バンライフとは
バンライフとは、車を拠点としたライフスタイルそのものを指します。バンライフで生活している人のことを「バンライファー」と呼ぶほど、バンライフは徐々に定着しています。
2011年、ラルフローレンの元デザイナーだったフォスター・ハンティントン氏が発信していた旅が、バンライフの始まり。バンライフという言葉も、フォスター氏の造語といわれています。
バンライフに明確な定義はありません。
自宅をもたず、完全に車だけで生活している人もいれば、週末だけ車で過ごす「週末バンライファー」の存在もあり。会社を退職し、期間限定でバンライフをするアグレッシブな青年も!
選択肢の多さこそが、バンライフの魅力なのです。
バンライフと車中泊の違い
「バンライフって車中泊のことでしょ?」
実はバンライフと車中泊、似ているようで違うんです。
車中泊は、車の中で寝ること、つまり宿泊方法を指しています。それに対しバンライフは、車で移動しながら仕事や食事をしたり、睡眠を取ったりする過ごし方。生活の拠点が、車になっているライフスタイルのことです。
まとめると、バンライフと車中泊の違いは「生活そのものかどうか」にあります。
バンライフに関する疑問
バンライフにはたくさんの魅力があります。しかし、簡単にバンライフを始められない人が多いのも事実でしょう。
多くの人が気になるバンライフに関する疑問、徹底的に解説します!
仕事はどうしているの?
お気に入りの車1台で生活するため、家賃や光熱費は削減できそうですが、生きていくにはやはりお金が必要です。働かなくても生活できるほどの資産がある人を除き、バンライファーたちがどんな仕事をしているのか気になりますよね。
バンライファーは、車内で仕事ができるリモートワークやフリーランスが多い傾向にあります。パソコンとネット環境さえあれば働ける業種が多く、デザイン系やIT系の会社に所属している人もいるようです。
またYouTuberやインスタグラマーなど、自身のライフスタイルを発信して、広告収益を得ている人もいます。中には観光地に出向き、リゾートバイトで短期的な仕事に就いている人も。
自由な働き方で、自分の好きなことや得意なことを活かし、人生を楽しんでいるバンライファーが多いといえるでしょう。
気になる生活費とその内訳
一般的に、かかる生活費は個人の好みや習慣によって大きく差があります。しかし具体的な費用や内訳がわからないと、バンライフに挑戦できませんよね。
ここではバンライフにかかる平均的な生活費を紹介します。
〇車両保険料
生活の拠点である車両を所有するためには、自賠責保険と任意保険が必要です。自賠責保険には加入の義務があり、2年間で2万円程度かかります。任意保険は、車両の保険金額や補償内容によって保険料が異なりますが、年間2万円〜5万円程度が相場です。
〇燃料費
バンライフをするためには、車両を移動させるためのガソリンが必要です。車両の種類や走行距離、燃料代の価格によって異なりますが、月に1万円〜2万円程度が相場です。
〇食費
バンライフで自炊をする場合、大きな冷蔵庫もなければ、たくさんの食材を保管できるスペースもありません。調理スペースも限られています。そのため食材は少しづつ購入し、調理方法にも工夫が必要です。もちろん食べる量や好みにもよりますが、1日あたり1000円〜2000円程度と考えておきましょう。
〇水道光熱費
キャンピングカーでない限り、車内にシャワーやお風呂はありません。そのため、温泉やスーパー銭湯、道の駅にあるシャワールームを利用します。1回500円と仮定しても、毎日利用すれば1ヶ月で15,000円が必要です。
そのほか、日用品費や衣服費、スマホやインターネットの利用料、コインランドリー代金などが必要です。
どんな食事スタイルなの?
バンライフであっても、簡単な調理であれば車内でも自炊できます。カセットコンロやシングルバーナーを車に載せておけば、スープや麺類、焼き物などが楽しめるでしょう。
道の駅でご当地のものを購入して調理したり、食べ歩きを楽しんだり…。その日の気分で食事スタイルを選択できるのも、バンライフの魅力といえます。
それに澄んだ青空や、空気の良い屋外で食べる料理は、室内で食べるよりずっと美味しく感じるはず!いつものインスタントコーヒーだって、特別な味になるでしょう。
住民票はどこに置く?
バンライフは車が自宅のようなものですが、自動車を自宅として登録できるわけもなく…どこかに住民票を置く必要があります。ほとんどのバンライファーが、実家に住民票を置いているようです。
そのため、実家にある自治体で住民税を納しなくてはいけません。そのほか、公共機関からの納付書や郵便物なども実家に届きます。実家に引き取りに行く時間がない場合は、コンビニや郵便局などに配送してもらいましょう。
この方法なら、旅行先でも郵便物を受け取れます。
まとめ
バンライフと車中泊は似ているようで異なります。車中泊は、単に車の中で寝泊りする「宿泊方法」ですが、バンライフは車を拠点とした「ライフスタイル」のことです。
バンライフを始めるには、さまざまな準備が必要ですが、決して特別なことではありません。仕事や生活費、住民票に関する問題をクリアできれば、憧れのバンライファーになれますよ!