アウトドアブームの今、車中泊でリーズナブルに宿泊できるRVパークが注目されています。
少し前までは、車中泊といえば「道の駅」や「オートキャンプ場」の利用が主流でした。しかし道の駅でのマナー違反が社会問題となり、車中泊を禁止する道の駅も増えています。そこでおすすめしたいのが、RVパークです。
RVパークなら、安心・安全に車中泊が楽しめますよ!
この記事では、RVパークの基礎情報や利用方法、知っておきたい利用のマナーについても解説します。
RVパークとは
RVパークとは「 Recreational Vehicle Park」 の略で、日本RV協会が定めた条件を満たす車中泊施設です。
以下の8つの条件を満たした施設のみが、RVパークに認定されます。
- 余裕のある駐車スペース(横4m×縦7m以上推奨)
- 24時間利用可能なトイレ
- 100V電源が使用可能(20A以上推奨)
- 入浴施設が近隣にあること(車で15分圏内)
- ごみ処理が可能
- 入退場制限が緩やか
- 看板の設置(指定ロゴを日本RV協会より支給)
- 複数日の滞在が可能
引用元:くるま旅公式サイト
『快適に安心して車中泊が出来る場所』を提供するため、全国各地のさまざまな施設でRVパークの設置が進んでいます(2023年3月現在、323件)
RVパークの魅力
RVパークを利用する魅力やメリットには、おもに以下のようなものがあります。
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電源がある
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- 入浴施設がある
- ゴミ処理に対応
- 会員登録不要で誰でも利用可能
RVパークには100V電源が設営されています。エンジンをかけっぱなしにしなくても空調機器を稼働させられるため、快適に眠りにつけるでしょう。
また車中泊する際の問題として多いのが、水回り問題です。トイレやお風呂を探して、ウロウロとさまよった経験がある人も多いのではないでしょうか。しかしRVパークには24時間利用できるトイレが設置してあるため、安心して宿泊できます。
RVパークによっては温泉やスーパー銭湯が併設されていたり、近隣の入浴施設を割引価格で利用できたりします。清潔な水回りが確保されている点は、女性や小さな家族連れにも嬉しいポイントです。
さらに、意外と処理に困るゴミ処理にも対応。臭いが気になる生ゴミを、その場ですぐに捨てられるのもメリットです。
これほどまでに便利なRVパークですが、事前の会員登録は必要ありません。入会金や登録料などは一切かからず、必要なのは当日の利用料だけ。
RVパークは、誰でも・すぐに・リーズナブルに利用できる施設です。
RVパークを利用する際の注意点
RVパークを利用する際には「くるま旅」の公式サイトで施設情報をチェックしておきましょう。RVパークによって、当日予約の可否、施設の設備にバラつきがあるからです。夜遅くに飛び込みで訪問しても、宿泊を許可されない可能性もあるでしょう。
駐車可能サイズや電源の有無、不定期休業の可能性など、事前に問い合わせておくと安心です。またコンビニやスーパーから離れているRVパークもあるため、食事の調達方法も考えておきましょう。
RVパークを利用してみよう!
日本全国に300件以上ものRVパークがあるとは驚きですよね。実はあなたの知らないうちに、自宅の近くにもRVパークが設置されているかもしれません。
さっそく、RVパークを検索してみましょう!
ここではRVパークの利用方法や料金について、詳しく解説します。
予約は必要?
RVパークを利用するにあたって、まず気になるのは「予約が必要かどうか」ではないでしょうか?
結論、RVパークによって異なります!
「当日空き予約可」の表示があるRVパークは、予約不要で利用できます。ただし空きがなければ他を当たるしかないため、やはり事前に確認しておく方が安心でしょう。
「当日空き予約不可」の表示があるRVパークは、予約必須です。電話もしくはネットで予約しておきましょう。
利用できる時間は?
チェックイン・アウトの時間もRVパークによって異なります。
一般的なチェックイン・アウトの時間と同様で、15時以降のチェックイン、11時までのチェックアウトとしている施設が多いようです。
気になる利用料金は?
RVパークの利用は有料です。
しかしそのお値段は格安で、1泊・1台につき1,000〜3,000円程度となっています。
そのほか電源の利用を希望した場合に1泊・1台につき500円程度が必要だったり、ゴミ処理をお願いした場合に有料での対応となったりと、別料金が発生する可能性があります。
RVパーク利用のマナー
最後に、RVパークを利用する際に気を付けてほしいマナーを紹介します。
RVパークに限らず、道の駅やキャンプ場などの車中泊スポットは、マナーを守ってお互いが気持ちよく利用できるように心がけましょう。
車中泊スポットでよくあるマナー違反やトラブルの原因には、以下のようなものがあります。
- 夜間の騒音
- 調理・火気の使用
- ゴミの放置や分別ルールの無視
夜間が何時からなのかは個人によって認識が異なりますが、21時頃を目安として、騒音に気を付けましょう。音楽、大きな声での会話、頻繁なドアの開閉などは、思っている以上に耳障りなものです。
また、車外での調理や火気の使用を禁止しているRVパークもあります。臭いや安全性、衛生面などで周囲の利用者に迷惑となる可能性があるからです。
ゴミ処理に対応していない場合もあるため、食事の準備や片付けには注意しましょう。ゴミの捨て場所がないからといって、目立たない場所に放置したり、自販機のゴミ箱付近に投棄したりしてはいけません。
まとめ
RVパークは日本全国にある車中泊専用スポットです。
温泉施設やキャンプ場、果樹園の近くなど、さまざまな趣向をこらしたRVパークが登場しています。
1台1泊1,000円~利用できるため、目的地の近くにないか検索してみましょう。
紹介した利用方法やマナーを参考に、ぜひRVパークで快適・安心な車中泊リーズナブルな車中泊を楽しんでくださいね!